会社比較表
甲乙つけがたい応募企業二社から内定を得たFさんは、どちらを選択するか悩みまくる。ゲーム開発会社の経理担当者Fさんは、会社の業績不振から転職することになった。はじめのうち、Fさんは緊張から面接をうまくこなすことが出来ず、選考ではかばかしい結果をあげることはなかった。予想以上の苦戦に、Fさんは焦りはじめる。「これは会社をえり好みできる状況じゃないな。とにかく、希望に合う企業から内定が貰えたら、すぐに転職を決めてしまおう」こう決心して、積極的にいろいろな会社に応募をしたところ、薬品商社A社と内装サービスB社で、最終面接に進むことが出来た。
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A社もB社も、Fさんにとっては非常に条件の良い会社で、どちらで内定になっても迷うことなく承諾するつもりでいた。それまで選考に落ちまくっていたので、両方の会社から内定をもらうことはまったく想定していなかった。当然、どちらの会社の優先順位が高いか、などという考えは頭にない。ひたすら「どちらかに引っ掛かって欲しい」と願っているだけであった。だが、度重なる面接を経験し、面接のコツを体得していたFさん、A社・B社の最終面接をソツなくこなし、他の応募者を抑えて両社から内定をもらうことになった。本当なら内定の連絡を受け、大喜びするはずのFさんだが、A社・B社同時内定という予想外の事態に、むしろ戸惑いの様子が強く感じられた。「どちらも良い会社ですよねえ」「A社・B社、どちらでも給与はアップしますし、経営基盤も安定してますね」「正直なところ、どちらが良い会社だと思います?」「それは何とも言えませんよ。最後はFさんの価値観で選ぶしかないと思いますが…」我々は、A社・B社の情報を客観的に提供しつつ、最後はFさん自身の価値観で選ぶしがないことを伝えた。
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